森と算盤 書影

渋沢寿一 著

森と算盤

地球と資本主義の未来地図

2つのバランス

渋沢栄一が日本で実現しようとした資本主義は、「すべての人が平等に生きるにはどうしたらよいか」を理想とし、今で言うSDGsの理念にも重なるものでした。

栄一が「論語=モラル」と「算盤=経済」という一見相反するものを両立させて考えたように、私たちはいま「森=環境」と「算盤=資本主義」という、相いれない(ように見える)2つのバランスをどう取るかが問われています。

関係性と資本のあり方

著者はそれを実現させるべく、JICAやハウステンボス設立など国内外での環境支援、多数の講演活動を行いながら、マネー資本主義ではない里山資本主義を啓蒙・実践してきました。マネー資本主義をこれ以上進めないために、森と人間の関係性、小さな地域内での人々の連帯を考え直すことが必要と説いています。

書棚の前に置かれた『森と算盤』

生き方作りから描く未来

栄一が近代資本主義を持ち込んだ背景と江戸時代の日本人の生き方、また、そう遠くない過去に私たちが実践していた例、そして現在の各地方の事例やキーパーソンの生き方など豊富な事例をもとに、私たちがもともと持っていたポテンシャルとは何か、私たちだからこそつくれる未来はどういうものかを問いかけます。

山々と田園を望む風景

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